2010年03月27日

歌舞伎座:御名残三月大歌舞伎

建て替えをひかえて、歌舞伎座さよなら公演と銘打った三月興行を観てきました。

歌舞伎座はふつう昼・夜の二回興行が多いものですが、今回は三部興行となってまして、その第三部を観てきました。演目と主な出演は



  菅原伝授手習鑑
一、道明寺(どうみょうじ)
             
菅丞相  仁左衛門               
覚寿  玉三郎              
奴宅内  錦之助              
苅屋姫  孝太郎           
贋迎い弥藤次  市 蔵             
宿禰太郎  彌十郎             
土師兵衛  歌 六             
立田の前  秀太郎            
判官代輝国  我 當

  文珠菩薩花石橋
二、石橋(しゃっきょう)
        
樵人実は獅子の精  富十郎         
童子実は文珠菩薩  鷹之資               
男某  松 緑              
修験者  錦之助             
寂昭法師  幸四郎




ぶっちゃけ孝玉の「道明寺」を観にいったんですけどね(笑)
(今は仁左玉っていうらしいんですけど、やっぱり孝玉のほうがなじむわぁ)




玉さんの婆を見る日がこようとは想いもよらぬことでした。

もっとも今回は、十三代目片岡仁左衞門、十四代目守田勘彌の追善でもあるための配役で、かつて勘弥さんが演じた覚寿ではありますが、もちろん玉さんの本役ではないです。

でも、もう刈屋姫でもないし、立田の前でもないでしょうから(やだ、あんなずーーーーっと舞台に転がってるだけの役)そうなるとやっぱり覚寿になるのかなぁ。



ま、ともかく。

覚寿は、婆、ばばあ、とさっきから書いてますが、歌舞伎の中では老女役の中でも難役といわれる「三婆(さんばばあ)」のひとつなので、ただの婆さんではないのです。


ちなみに「三婆」とは、覚寿(「菅原伝授手習鑑−道明寺」)、「本朝廿四孝−筍掘り」の"越路"、「盛綱陣屋」の"微妙"の三役のこと。

いずれも、一族のため、主家のため、理不尽な境遇の中で凛とした強さを表わすといった難しい役です。
なので、純然たる女形さんが演じるというよりは、立役も女形もできるといった役者さんが勤めることが多いような気がします。そういえば勘弥さんはそういう役者さんだったんですよね。


それを、純然たる女形である玉さんが演じる覚寿ってのはどうなの?と実は心配だったのです。
でも、実際にはわたしの思い違いだったことに気づきました。

ほかの役者の覚寿の記憶はなかった(というか道明寺を見た記憶がなかった)のですが、その他の微妙(は見たことがある)などから、強さ(怖いくらいの)だけが印象にあったのです。
でもね、ほんとうは弱いはずの老女が必死に、懸命に過酷な運命に立ち向かっている、その強さであるべきだったんですよ。

玉さんの覚寿を見てたら、そうか、そうだったんだ!と自分の思い違いに気がついたのです。



仁左衛門(やっぱり孝夫さんと呼びたいけど)の菅丞相。
舞台を観ているうちに十三代目さんの菅丞相を観たのを思い出しました(でもライブの舞台なのか、TVで観たのかは定かでない。ともに観てるのかもしれない)

ほとんど天神さま(神様)の領域にいた十三代目さんの菅丞相だったので、それと較べちゃ、まだ可哀そうですね。仁左衛門型というか人形浄瑠璃を大切にするのが十三代目さんのスタイルなので、それを大切に守っている菅丞相だと思います。人形ぶりのところなど下手をすると失笑されかねないんですけど。そのあたりさすがでした。



ところで、玉さんは襲名しないのかしら。

十五代目コンビになるのにねヮクd(*^0^*)dヮク



posted by lionne at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・雑記 | 更新情報をチェックする
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